時任和夫氏は、アメリカの4大オーケストラのひとつ、フィラデルフィア管弦楽団で30年以上首席ピッコロ奏者して活躍しています。コンサートや清水研作「海」のCD録音や共演させていただいた、私の恩師でもあります。時任氏のピッコロは、ピッコロという楽器の領域を超え、まさに魂に響く音色です。今回のミニコンサートはミニ!とは言えないプログラム。バッハのオルガンソナタと、大曲のツェルニーのデュオ・コンチェルタンテをピアノと、さらにドンジョンのサロン・エチュードなど、とてもピッコロのコンサートとは思えません。きっと、マスタークラスでも、いつものように情熱のこもったレッスンになることでしょう。「音楽を愛してやまない」というような、あの限りないエネルギーはいったいどこから来るのだろうと、頭の下がる思いです。
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